調査: 日本語の音声合成サービスと仕組み

費用・API・その場で作れるか・字幕に使える時刻が取れるか。紙芝居で使う仕組みを考える材料
📅 作成: 2026-10-10 / 更新: 2026-10-11
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Web 検索と公式ページで調べた(2026-10-10)。実機で動かしたのは VOICEVOX と AivisSpeech だけ(結果は「試す順と残る点」)。数値は公式ページで読めたものと、二次情報・未確認を分けて書く。採用前に公式ページと実機で確かめる。

わかったこと

費用

名前種類費用無料で試すときの条件
VOICEVOXPC無料商用も可。クレジット(「VOICEVOX:〈声の名前〉」)が必須。声ごとの規約に従う
AivisSpeechPC無料(公式での確認は未)声(モデル)ごとに規約がある。まお・コハクは ACML 1.0 で、クレジットは任意(案内は「AivisSpeech: 名前」)
COEIROINKPC未確認クレジット(「COEIROINK:〈声の名前〉」)が必須。商用不可の声もある
Style-Bert-VITS2PC無料(AGPL-3.0)モデルごとの規約を見る。ネット越しに提供するとソース公開の義務がかかる
piper-plusブラウザ無料(MIT)モデルの重みのライセンスは未確認
Web Speech APIブラウザ無料いま使っている。声は見る人の端末しだい
Azure AI Speechクラウド無料枠: Neural 50 万文字/月Azure のアカウントが要る。カード登録の要否は未確認
Google Cloud TTSクラウド無料枠あり(WaveNet 100 万文字/月など。表の数値は要再確認)課金アカウント(カード)が要る(二次情報)
Amazon Pollyクラウド無料枠: Standard 500 万文字/月、Neural 100 万文字/月(最初の 12 か月)AWS のアカウントが要る
ElevenLabsクラウド無料プラン: 10,000 クレジット/月商用ライセンスは有料プラン(Starter)から
OpenAI TTSクラウド有料(tts-1 は 100 万文字あたり $15)無料枠は見当たらない。AI 音声であることの明示が要る
VOICEPEAKPC有料の買い切り(約 2.4 万円〜、二次情報)—
A.I.VOICEPC有料(標準は個人の非商用のみ)—
AITalk WebAPIクラウド月額 80,000 円〜評価版の申込みあり
CoeFontクラウドAPI の料金は未確認(法人向け月 $350)—

紙芝居 1 作の台本は 1,000 文字ほど。クラウドの無料枠でも、作り直しを含めて十分に収まる量。

仕組みの型

「いつ、どこで音声を作るか」で 5 つに分かれる。

型作る時と場所使えるもの公開ページ(GitHub Pages)字幕の時刻弱いところ
1. 前もって作って置く作者の PC で、台本を直したときどれでも(PC・クラウドとも)そのまま置ける作るときに控えて、一緒に置く台本を直すたびに作り直す。ファイルの大きさ
2. 作者の PC の API でその場で作る見ている PC で、場面ごとVOICEVOX・AivisSpeech・Style-Bert-VITS2使えない(見る人の PC に API が無い)その場で取れる手元の試作・下書き用。ブラウザから呼ぶには CORS の設定が要る
3. クラウドの API でその場で作るサービスで、場面ごとAzure・Google・Polly・ElevenLabs 等鍵を隠す中継のサーバーが要る(静的サイトだけでは無理)サービスしだい費用が見る人の数に比例する。サーバーが要る
4. 見る人のブラウザの中で作る見る人の端末で、その場piper-plus(WASM)置ける自前で取れるはず(未確認)初回に数十 MB を読み込む。端末の負荷。品質は未確認
5. ブラウザの声(いまの作り)見る人の端末で、その場Web Speech API置ける声によって来ない(ネットの声では来ないことが多い)声の有無・質・読みが端末しだい
組み合わせられる: 2 で手元の下書きを聞きながら作り、決まったら 1 で書き出して公開する、という使い分けができる。VOICEVOX 系なら同じ API で両方まかなえる。

PC に入れて使うもの

名前APIその場で作れるか字幕の時刻出力ブラウザから直接
VOICEVOXHTTP(既定 127.0.0.1:50021)。POST /audio_query で読みの情報を作り、POST /synthesis で音声にする。/docs に説明できる。GPU は任意。速さは未計測。エンジンだけを動かせる。Docker もある読みの情報に音ごとの長さ(子音・母音・間)が入っている(実機で確認。合計と WAV の長さの差は 0.005 秒)WAV(24 kHz)--cors_policy_mode・--allow_origin で許せば可
AivisSpeechVOICEVOX とおおむね同じ形の HTTP(既定 10101)できる。初回はモデルの読み込み(約 900 MB)で数分かかる取れない(実機で確認。読みの情報の音ごとの長さが、すべて 0 で返る)WAV(44.1 kHz)VOICEVOX と同じ設定で可
COEIROINKローカルの API がある(ポート・形は未確認)未確認未確認未確認未確認
Style-Bert-VITS2FastAPI のサーバー。Python のライブラリとしても使えるできる(CPU でも可)。1 回 100 文字まで(設定で変更可)未確認未確認既定で全許可
VOICEPEAK公式の HTTP API は見当たらない。コマンドで書き出す例はあるコマンドを都度起動未確認WAV・FLAC不可の見込み
A.I.VOICE.NET の API のみ(エディターの起動が要る)同じ PC の中だけ無し(文書上)未確認不可

クラウドのサービス

名前日本語の声字幕の時刻読みの指定公開ページから呼ぶとき
Azure AI Speech12 種(Nanami・Keita ほか)SDK の単語の境界の知らせ(単語・文の位置と時刻)。日本語で出るかは未確認SSML(読み・置き換え・辞書)サーバーで 10 分有効のトークンを発行して渡す形が取れる
Google Cloud TTS41 種(Standard・WaveNet・Neural2・Chirp 3 HD)SSML の目印(<mark>)を句の境目に置くと、その時刻が返るSSML(よみがな・置き換え)鍵を置けない。中継が要る
Amazon Polly4 名(Mizuki・Takumi・Kazuha・Tomoko)Speech Marks(単語・文の時刻)。音声とは別に呼ぶ。位置はバイト数SSML未確認
ElevenLabs日本語対応のモデルあり。声の数は未確認文字ごとの開始・終了の時刻が返る(いちばん直接的)未確認鍵を置けない。中継が要る
OpenAI TTS汎用の声(日本語専用なし)無しSSML なし(文章で指示)鍵を置けない。中継が要る

ブラウザの中で作るもの

試す順と残る点

無料で試す順(案)

  1. VOICEVOX を入れ、API で 1 場面の文を作って聞く。/audio_query の JSON で、句の時刻が取れるかを見る(型 1・2 の両方を確かめられる)
  2. AivisSpeech で同じ文を作り、声と抑揚を聞き比べる
  3. piper-plus のデモをブラウザで開き、日本語の質と読み込みの重さを見る(型 4)
  4. クラウドは、無料の 3 つで足りないときに、カード登録の要否を確かめてから試す

VOICEVOX を動かした結果(2026-10-11)

AivisSpeech を動かした結果(2026-10-11)

全 15 場面を 4 声で作った結果(2026-10-11)

桃太郎の台本の全場面(read があればそれ)を、場面ごとに 1 つの WAV にした。紙芝居の読み上げは文ごとなので、組み込みでは文ごとに作る(次の確認は文ごと)。

声WAV の形式全 15 場面の長さWAV の大きさ(合計)合成にかかった時間(合計)
VOICEVOX ずんだもん24 kHz125 秒5.7 MB43 秒
VOICEVOX 四国めたん24 kHz109 秒5.0 MB37 秒
AivisSpeech まお44.1 kHz124 秒10.4 MB55 秒
AivisSpeech コハク44.1 kHz130 秒10.9 MB56 秒

まだ確かめていないこと