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REA の概要
- 正体: AI コーディングエージェント(Claude Code・Codex・Cursor・Gemini CLI 等)に逆解析の道具を持たせる、オープンソースのツールキット。公式は GitHub の morluto/rea(MIT ライセンス)。npm パッケージ名は
rea-agents
- 役目: 自分では解析しない「つなぎ役」。MCP サーバとして、Ghidra・Hopper・IDA などの既存の解析器をエージェントから呼べるようにする。CLI(
rea)からも同じ機能を使える
- 出力: 結論だけでなく、根拠(evidence)と未確定の点を一緒に返す設計
- 解析はローカル。ただしエージェントが使うモデル提供元へは、解析結果が会話として渡る
対象
| 分類 | 対象 |
| ネイティブ | 実行ファイル全般、Go・Rust 製バイナリ、ファームウェア |
| マネージド・スクリプト | .NET アセンブリ、JavaScript・Electron アプリ、WASM、EVM バイトコード |
| モバイル・ゲーム | Android APK、ADB 接続の端末、Flutter、Unity IL2CPP、Godot PCK |
| その他 | Web サイト、SQLite DB、pcap、ロジックアナライザの記録、プロセスの挙動 |
REA の仕組みと導入
つながる解析器
- Ghidra・Hopper・IDA: ネイティブの深い解析に使う。既にインストール済みのものを使う(Hopper は承認のうえで導入も可)。Windows の Ghidra は実験的扱い
- JEB: 呼び出し側で起動した JEB の MCP 経由
- ほかに Rizin・GNU objdump・Kuna(デコンパイラ)。TShark・pwntools・Binwalk 等は Linux 限定または利用者が用意
導入
npx rea-agents setup # 対応エージェントへ MCP と手順書を登録(変更を見て承認、既存設定は控えを取る)
npm install --global rea-agents # CLI として rea を入れる。更新は rea update
- Node.js 22.19 以上(22.x)・24.11 以上(24.x)・26 以上が要る
- 大きなバイナリでは、起動の時間切れを環境変数で延ばす必要がある
(未検証: 本調査では導入・実行はしていない。上記は公式 README の記述)
類似・関連ツール
| ツール | 種別 | 価格 | 特徴 | AI 連携 |
| Ghidra | 逆アセンブラ・デコンパイラ | 無料(OSS) | NSA 製。多アーキテクチャ・Java/DEX も扱う。12.x 系が現行(12.1.x の報告あり) | GhidraMCP(コミュニティ製。272 ツールの版も)、G-3PO 等 |
| IDA Pro | 逆アセンブラ・デコンパイラ | 年 $1,099〜$8,599 | 業界標準。Hex-Rays デコンパイラの成熟度が最も高い | IDA 用 MCP・AI プラグイン |
| Binary Ninja | 逆アセンブラ・デコンパイラ | 無料版あり、有償 $199〜 | 中間言語(BNIL)と API が使いやすい。価格と機能の釣り合いが良い | Sidekick(公式 AI) |
| Hopper | 逆アセンブラ・デコンパイラ | $99〜$129(買い切り+1 年更新) | macOS・Linux 向け。Apple 系(Mach-O・Objective-C・Swift)に強く手軽。最新は v6 系の報告 | REA から利用可 |
| JEB | デコンパイラ | 有償 | Android(DEX)・WASM・EVM などに強い | MCP |
| radare2 / Rizin(Cutter) | 逆解析フレームワーク | 無料(OSS) | CLI 主体で自動化向き。Cutter が GUI | r2ai 等 |
| x64dbg・WinDbg | デバッガ | 無料 | Windows の動的解析 | — |
| Frida | 動的計装 | 無料(OSS) | 実行中のアプリに JS を差し込み、関数をフック | — |
| dnSpy / ILSpy・jadx | マネージドのデコンパイラ | 無料 | .NET(dnSpy・ILSpy)、Android(jadx)をほぼ元のソースに戻せる | — |
| angr | 記号実行 | 無料(OSS) | Python から経路探索・制約解決 | — |
価格・版は検索結果からの転記で、各社の公式ページで改めて確かめていない。
比較と使い分け
- REA は上の表と競合しない。解析器の上に載る「エージェント用の窓口」で、Ghidra 等が下に要る。比べる相手は GhidraMCP・IDA 用 MCP などの単体 MCP
- 単体 MCP との違い: 1 つの導入で複数の解析器と、APK・Electron・.NET・pcap など解析器の外にある対象までまとめて扱える。根拠と未確定点を返す形式が揃う
- 費用を掛けずに始めるなら Ghidra + REA。Windows では Ghidra が実験的扱いなので、WSL・Linux 側で動かす選択肢もある
- 精度を最優先するなら IDA Pro。Mac で手軽になら Hopper。スクリプトで自動化なら Binary Ninja・Rizin
- .NET・Java・Android は専用デコンパイラ(ILSpy・jadx)のほうが元のソースに近く戻る。REA もこの種の対象を扱う
注意点と出典
スター数は当てにしない。GitHub のページでは約 34 万、紹介記事では 12.9 万・23.4 万と食い違い、短期間で極端に伸びている。人気の指標として使わない
偽サイト・ミラーに注意。reverseengineeranything.org・reverseengineeringanything.com・SourceForge のミラー等は公式ではない。導入は GitHub と npm の rea-agents から行う
- 法令・ライセンス: 解析してよいのは、権利を持つか許可を得た対象だけ。ソフトウェアの利用規約が逆解析を禁じていることがある。IDA・Hopper・JEB などの商用ライセンスは利用者が用意する
- 情報の流出: 解析そのものはローカルでも、逆アセンブル結果や文字列はモデル提供元へ送られる。機密のバイナリでは提供元のデータ方針を確かめる
- AI の結論を鵜呑みにしない: 根拠付きで返る設計だが、解釈の誤りは残る
出典